2022年3月21日月曜日

ヴィラマリア プライヴェートビン ソービニオンブラン





















「ニュージーって、南半球なんでしょう?と、解りきったコトを、やや「けなし気味」
に聞く人、まわりに居てませんか?

「しょ?」じゃなくて、粗雑で、オイシクな
いんで「しょう?」みたいな、ね^^

ワタクシもそうでした^^ クラウディベイ を
飲むまでは。

「このグリーンオニオンのカンジ、エエヤ
ン!」とテンションも上がっておりました
が、いかんせん高額です。

芸能人格付けなんかで「3000円のテーブ
ルワイン」などとヌカしてたりするんで、単
純に、ワタクシが、「根性無し」なのかも知
れませんが、小売価格、ほぼ3000円の商
品は、流石に、デイリーではキビシイです。

きびしいから、デキマセンでは、発展がない
んで、とにかく探しました。試飲会にも行き
ました。

で、そんなに、全力をあげてみるコトもな
く、すんなり発見できたんです^^

それが、このワイン、ヴィラマリアです。

ニュージーのって、オーストラリアも、そう
なんですが、「やや高い」感は、否めません。

なぜか、南半球つながりで、チリや、アルゼ
ンチン、南アフリカの量産品と比較してしま
うんですね。

僕も含めて^^

そりゃ高く感じるのも、仕方ないコトですね。

実は、労働者の賃金が、白人ばかりなんで、
の国の、ラテン系や黒人労働者のそれより
高いのが、大きな原因なんですって。

余談ですが、クラウディの輸入元は、ディア
ジオモエヘネシー、いわずと知れた、ルイヴ
ィトンやヘネシーを扱う企業なんで、

「おう、モッサイの、出されへんのやで!」と
フランス語で気合いを入れて、ニュージーに
おける「最高」にこだわったんであの価格に
「なるべくして、なった」んですって。

それを否定するんじゃないですが、やっぱり、
販売しやすくて、お買い上げ頂きやすい価格で、その上で「うまいやん!」

これが、セレクターである、「酒屋のオシゴ
ト」じゃないですか!

別に、クラウディを飲んでもらわなくてもい
いんですよ^^

とにかく、このグリーンオニオンのニュアン
スを体感して下さい!

クラウディを知ってから、「コイツ、ナカナ
カできるな」と思ってヴィラマリアを飲んで
頂くも、よし、ヴィラマリアを飲んでから、
クラウディを買って頂き、「さすが、ディア
ジオモエヘネシーは高級やで」と、納得頂く
も、よしです。

「なにか?2本買え、ちゅうコトか、へ?」

そ~ですバレマシタカ・・・

でも、買って頂いて損は無いですよ~

だって価格以上だと思ったから仕入れてるん
ですから。

ま、美味しいんですから^^

2022年3月19日土曜日

エスピノ シャルドネ

表題にある通り、チリのシャルドネは、
樽を使ってるワインが多いですね。
で、その味わいの方向付けが、デフォルメされ
た様に極端^^
確かに試飲会で、よく口にする味わいですよね。
でも、そういうワインは、大文字屋の好みから
外れるんで、まず仕入れませんけどね^^
さて、このエスピノですが、こいつは、発酵か
ら熟成まで終始ステンレスタンクが使われてい
ます。なので、酸がビッとキレた感じです。
これについては、MLF、マロラクティック発
酵がなされてないのも要因の一つでしょう。
ん??マロなんとかってワカラン??
ですよね、ですよね^^
平たく言えば乳酸発酵です。
乳酸菌が、シャープなキレた味わいのリンゴ酸
を、まろやかな乳酸に変えるのがMLFなんで
すが、このワインは当たり前ですが、乳酸菌も
添加しませんし、低温で発酵させるんで、リン
ゴ酸も温存されてるんですよね。
キンキンに冷たいところから呑み始めると、温
度に呼応する味わいの変化が楽しいワインです。
最終甘ったるくダレないんで、
次のひとくちがススミます。
箸を止める事の無いナイス食中酒なのでした。

2022年3月13日日曜日

ザブ シラーズ















さて、シラーズです。

「玉石混交」って言葉が一番シックリ来る
品種じゃないでしょうか。

難儀なことに、どんなにイマイチなシラー
ズでも、グラスに注いだ瞬間は、果実味満
載ってカンジで、基本「飲てしまう」ん
ですよね~

我々酒屋が色んなワインを飲める機会の試
飲会では、バタバタと試飲してしまって、
ワインを開かせる事なくテイスティングし
てしまい、実際に飲んでみて、ド・タンニ
ンが大爆発し、知覚過敏の歯根と、舌の根
っこのあたりが痺れて、痛くてと、こんな
事態になりがちなんですよね。

このあたりの事も充分含めて、このザブシ
ラーズ入念にテイスティングしました。ご
安心ください^^

凶暴なタンニンが出来ちゃう原因って、結
局未熟なブドウが多く含まれるのも大いに
関係するんですよね。

元々シラーズって、温暖な気候を好み、樹
勢も結構、強かったりするんで、適正な選
別を施し、収量をある程度抑えないと大味
なワインになりがちなんですよ。

ザブについては、この辺りもていねいに作
業がなされているそうです。

それについては、呑めばわかりますね^^

グラスに注いで即のギュッとした果実味から、次第に湧き出してくる果皮由来の渋と
樽熟由来の苦味に思わず身構えてしまいま
すが、大丈夫です。見事にバランスを取っ
てくれています。

心地よい苦渋で、紅茶を思わせる芳醇な渋
や、深煎りのブラックコーヒーに存在する
酸も感じ取れます。

ホント、この価格にしては、充分ゴージャスな仕上がりだと思います。

リッチなシチリアのシラーズ、ちょっといいですよ^^